Classici giapponesi con furigana
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かいじんべっそう
海神別荘
泉 鏡花
Leggi 海神別荘 (かいじんべっそう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.689 caratteri · 46 schermate
僧都 はあ。(卓子に伸上る)はは、いかさま、いや、若様。あれは水晶の数珠にございます。海に沈みまする覚悟につき、冥土に参る心得のため、檀那寺の和尚が授けましたのでござります。
公子 冥土とは?……それこそ不埒だ。そして仇光りがする、あれは……水晶か。
博士 水晶とは申す条、近頃は専ら硝子を用いますので。
公子 (一笑す)私の恋人ともあろうものが、無ければ可い。が、硝子とは何事ですか。金剛石、また真珠の揃うたのが可い。……博士、贈ってしかるべき頸飾をお検べ下さい。
博士 畏りました。
公子 そして指環の珠の色も怪しい、お前たちどう見たか。
侍女一 近頃は、かんてらの灯の露店に、紅宝玉、緑宝玉と申して、貝を鬻ぐと承ります。
公子 お前たちの化粧の泡が、波に流れて渚に散った、あの貝が宝石か。
侍女二 錦襴の服を着けて、青い頭巾を被りました、立派な玉商人の売りますものも、擬が多いそうにございます。
公子 博士、ついでに指環を贈ろう。僧都、すぐに出向うて、遠路であるが、途中、早速、硝子とその擬い珠を取棄てさして下さい。お老寄に、御苦労ながら。
僧都 (苦笑す)若様には、新夫人の、まだ、海にお馴れなさらず、御到着の遅いばかり気になされて、老人が、ここに形を消せば、瞬く間ものう、お姿見の中の御馬の前に映りまする神通を、お忘れなされて、老