Classici giapponesi con furigana
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しんやのしちょう
深夜の市長
海野 十三
Leggi 深夜の市長 (しんやのしちょう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.982 caratteri · 220 schermate
眩しい懐中電灯の光が、檻の中のようにすさまじい床下を照し出した。
中に入ると速水は悠々と床下に寝転がった。そして肩から長い革袋を下すと、その口を開いた。僕は何が出てくるかと興味をもって眺めていた。中から出て来たのは、何やらこまごました部分品のついたピカピカ光る円筒様のものだった。自動車のタイヤに空気を送るポンプのようでもあり、機関銃のようなところもあった。
「それは何をする器械かネ」
と僕は恐る恐る速水に質問した。
「今に分るときには分る!」
と、速水はさも蒼蠅そうに応えた。そしてその器械を持ちあげて、鉄砲を撃つときのように肩にあてた。だから器械はそのとき直立していた。それから彼は引金のようなものをグッと下に引いた。すると何だか器械の一部が廻りはじめたらしく、微かな響きが聞えてきた。
「浅間君、その懐中電灯を持って、床下を照らしてくれ給え。……そうだ、この器械の恰度真上の辺りを、横の方から照らしてくれるといいんだ」
僕は云われる通りにして、この訳のわからない作業を応援した。
「おお、……」
長いピカピカの円筒の中から、細い真黒な管が徐々に出て来て、床を下から突き刺した。