Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

Leggi 渡良瀬川 (わたらせがわ) di 大鹿 卓 (おおしかたく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 280.528 caratteri · 557 schermate

Aozora Bunko

負けたときにはこの田地が古河市兵衛の所有地となってしまう。所有権はこちらでも彼の自由進退地になってしまう。今日の所でも、銅山にこしらえた沈澱池は雛形で、自然の沈澱池は四万町五万町というものが沈澱池になっている。負けたときには、あとは勝手に鉱毒を流れこますことが表むきにできることになる。人民はそこにいられなくなる。あとは立派な能登の国ほどのところへ沙漠ができる。遼東還付は地位が足りないから取られたというにすぎない。智力がすすんで参ったならば、また縁故によっては随分とり戻しがつかぬともいえぬのであります。しかるに鉱毒地は一旦失いますれば、この世のあらん限りの沙漠になってしまう。今日においてこれを用心しなければならぬ。多年のあいだ害を受けている人民の手にこれを委して、勝敗は裁判で決めろなどという残酷なことは、人間として、日本の人間として口から出たものでしょうか」正造は演壇にしがみついて、苦痛を堪えるような顔をしたが、さらに言葉をつづけて、

「いったい政治家というものは、事実をよく見るのだ。事実がよく法律に合うか合わぬか、合わぬなれば法律を改正する。いつでもあるだけの法律をただ読んでいるだけでは駄目、人民を憐れまず、被害民を憫れまぬ、慈悲のない法律家は駄目である」