Classici giapponesi con furigana
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Leggi 渡良瀬川 (わたらせがわ) di 大鹿 卓 (おおしかたく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 280.528 caratteri · 557 schermate
第一私を知っているものはない。名前位は知っているだろうが、実際に私を知っているものはごく少い。あっちの村から何人、こっちの委員、誰が総代という定りがあるわけでもなし、誰の命令で進退するというわけでもない。そういういわば烏合の衆にむかって、貴方のいうような器用なことができるかどうか、よく考えていただきたい」
正造は目の色を変えて追求した。西郷は手痛い抗議に辟易して、額に太い皺を寄せながらさえぎった。
「いや、わかった。わかった」
「そんなふうにすべて解釈を誤られるので困る。それも要するに本当の事情を御存じないからだ。どんなに鉱毒の被害が惨憺たるもので、どんなに被害民が困窮しているか、ひとつ実地を見てやってもらいたい。べつに五十里も七百里もへだたった遠方というのではない。日帰りでも行って来られるところです。どうも私が不思議千万に思うのは、南の方へはヤレ鎌倉、ヤレ大磯、ヤレ小田原と大臣諸君もよく足がむくようだが、いっこうに人民被害のために足をむける者がない」
正造がむきになってしゃべりたてていると、西郷はいかにも用事ありげに立って椅子を空にした。だが正造は意に介せず、今度は板垣にむかって、