Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
おんせんへでかけたすずめ
温泉へ出かけたすずめ
小川 未明
Leggi 温泉へ出かけたすずめ (おんせんへでかけたすずめ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 4988 caratteri · 10 schermate
さすがに、からすは、すずめの苦しそうなようすが目にとまると、
「すずめさん、いいことを教えてあげます。この寒さでは、傷はなかなかなおりません。あの山を越えて、西南にどこまでも、下を見て、飛んでいきますと、白い湯気の立ち上がっている温泉があります。そこへいって、入れば、じきに、それくらいの傷はなおってしまいます。」
「人間のはいる温泉ですか? 私などが、そこへ入れましょうか。」と、すずめは、からすを見上げました。
「温泉は、なにも人間だけがはいるものと、きまってはいません。それに、このごろでは、人間はだれもいなかろうと思います。まあ、とにかくいってごらんなさい。」と、からすはいいました。
すずめは、その夜は、そこで、まんじりとも眠れませんでした。夜が、白々と明けると、からすに聞いた温泉へいこうと思って、苦しい旅をつづけたのです。
雪を頂いた、白い山を越して、すずめは、温泉にあこがれて飛んでいきました。からすのいったことは、うそではなかった。あちらの林に休み、こちらの森におりて、その方へ飛んでいくうちに、日の暮れかかる前に、谷間から白い湯気の立ち上る、温泉を見つけたのでした。