Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ゆなのたましい
湯女の魂
泉 鏡花
Leggi 湯女の魂 (ゆなのたましい) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.936 caratteri · 55 schermate
(お前、可い加減な事を言って、ちっとも思い切る様子はないではないか。さあ、思い切れ、思い切ると判然言え、これでも薬はまだ利かぬか。)
と言うのだそうでありますな。
申すまでもありません、お雪はとても辛抱の出来る事ではないのですから、きっと思い切ると言う。
それではと云って帰しまする。
翌晩も、また翌晩も、連夜の事できっと時刻を違えず、その緑青で鋳出したような、蒼い女が遣って参り、例の孤家へ連れ出すのだそうでありますが、口頭ばかりで思い切らない、不埒な奴、引摺りな阿魔めと、果は憤りを発して打ち打擲を続けるのだそうでございまして。
お雪はこれを口にするさえ耐えられない風情に見えました。
「貴方、どうして思い切れませんのでございましょう。私は余り折檻が辛うございますから、確に思い切りますと言うんですけれども、またその翌晩同じ事を言って苦しめられます時、自分でも、成程と心付きますが、本当は思い切れないのでございますよ。
どうしてこれが思い切れましょう、因縁とでも申しますのか、どう考え直しましても、叱ってみても宥めてみても、自分が自由にならないのでございますから、大方今に責め殺されてしまいましょう。