Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

Leggi 満韓ところどころ (まんかんところどころ) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 74.601 caratteri · 148 schermate

Aozora Bunko

その一部分では、天井を突き抜いて、青空が見えるようにして、四方の壁を高く積み上げていた。屋根の高さを増す必要があっての事だろうが、青空が煉瓦の上に遠く見えるばかりか、尋常の会話はとうてい聞えないくらいに、恐ろしい音が響いている中に、塵を浴びて立った時は、妙な心持がした。ある所は足の下も掘り下げて、暗い所にさまざまの仕掛が猛烈に活動していた。工業世界にも、文学者の頭以上に崇高なものがあるなと感心して、すぐその棟を飛び出したくらいである。詮ずるに要領はただ凄まじい音を聞いて、同じく凄まじい運動を見たのみである。

股野はその間を馳け回って、おい誰さんはいないかねと、しきりに技師を探していた。技師は股野に捕まるほど閑でなかったと見えて、とうとう見当らなかった。

十六

今日は化物屋敷を見て来たと云うと、田中君が笑いながら、夏目さん、なぜ化物屋敷というんだか訳を知っていますかと聞いた。余は固より下級社員合宿所の標本として、化物屋敷の中を一覧したまでで、化物の因縁はまだ詮議していなかった。けれども化物屋敷はこれだと云われた時には、うんそうかと云って、少しも躊躇なく足を踏込んだ。