Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まんかんところどころ

満韓ところどころ

夏目 漱石

Leggi 満韓ところどころ (まんかんところどころ) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 74.601 caratteri · 148 schermate

Aozora Bunko

佐治さんは呆れて出て行った。後で聞くと、衝突の始末を書くので、その中に、本船は身をかわしと云う文句を入れたかったのだそうである。

四

船が飯田河岸のような石垣へ横にぴたりと着くんだから海とは思えない。河岸の上には人がたくさん並んでいる。けれどもその大部分は支那のクーリーで、一人見ても汚ならしいが、二人寄るとなお見苦しい。こうたくさん塊るとさらに不体裁である。余は甲板の上に立って、遠くからこの群集を見下しながら、腹の中で、へえー、こいつは妙な所へ着いたねと思った。そのうち船がだんだん河岸に近づいてくるに従って、陸の方で帽子を振って知人に挨拶をするものなどができて来た。宣教師のウィンという人の妻君が、中村さんが多分迎えに来ておいででしょうと、笑いながら御世辞を云ったが、電報も打たず、いつ着くとも知らせなかった余の到着を、いくら権威赫々たる総裁だって予知し得る道理がない。余は欄干に頬杖を突きながら、なるほどこいつはどうしたものかな、ひとまず是公の家へ行って宿を聞いて、それからその宿へ移る事にでもするかなと思ってるうちに、船は鷹揚にかの汚ならしいクーリー団の前に横づけになって止まった。