Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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げんぞうがはら

源蔵ヶ原

山本 周五郎

Leggi 源蔵ヶ原 (げんぞうがはら) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.843 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

悪口を呟きながら、手酌で飲んでいた。

「宗ちゃん、いまの口っぷりを聞いたかい」と又次郎は宗吉に呼びかけた、「忠太のやつあいつもああいうふうな、いきなり人のぼんのくぼの毛を引っ張るようなことを云うんだ、いつだっけか、お光ぼうが酒の肴を聞き違えたことがあったっけ、鮪のぬたと云ったのに浅蜊のぬたを持って来た、すると忠太のやつは鼻柱に皺をよせて、本所じゃこのごろ浅蜊を鮪って云うようになったのかいってよ、――けっ、とっ替えろならとっ替えろでいいし、いやなら食わなきゃいいじゃねえか、なにもそんなひねくれたいやみを云うこたあねえや」

「そのときおれもいたよ」宗吉が云った、「なにも忠太に限っちゃねえ、人は虫のいどころで、結構いやみなことも云いたくなるもんだ、それよりおれが感心したのは、そのときのお光ぼうの受けかただった、あの少し大きな口を押えて、肩をすくめながらちょっと舌の先を出して、――あらいやだ、板場さんからもらったときは鮪だったのに、どこで化けたんでしょって、な」

「そうだっけ」又次郎はぐらっと頭を垂れた、「どこで化けたんでしょ」

そのときのお光のようすを思い描こうとする