Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Leggi 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) di 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 132.395 caratteri · 263 schermate

Aozora Bunko

が、側へゆくと、それは Masula という名の、車井戸だったのだ(この Masula というのは、あるいはこの地方の小舟の名であったかもしれぬ。いずれにせよ、いまは時経て記憶に定かでなし)。

水牛が、釣瓶縄を引くと、絞め殺されるような音を立てる。陽は落ちんとして、マハナディ三角洲はくらい靄のしたにあった。

するとそれから、騾をつないであるアカシヤのしたまで来ると、とたんに、そばの草叢がガサガサっと動いた。

(眼鏡蛇かな?)

それは、慄っとするのと飛び退くのと、同時だった。しかしジェソップ氏は、からだをかがめ顔を地にすれすれにして、とおく残光が、黄麻畑の果にただようあたりに透した。

間もなく彼は、手の泥を払いながら顫える私をながめ、

「ありゃ、君、人間の手だよ」

と、嗤うのだった。

そこで、Mr.O'Grie が安堵したことは云うまでもない。

しかしジェソップ氏は、顎を撫でながらじっと考え込んでいる。僕は、その腹芸を怪訝に思い、とにかく、騾を引いてきてお乗んなさいとばかりにすると、

「君、ちょっとあの男を呼んで来てくれんかね」

と云うのだ。

「でも……何でです?」