Classici giapponesi con furigana
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せんこうてい「ハビヒツブルグ」
潜航艇「鷹の城」
小栗 虫太郎
Leggi 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) di 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 132.395 caratteri · 263 schermate
そこで、告白の遺書を書かせて、黒鉛の弾を示し、射ったらまず川に転げて落ちて、俺の二の轍を踏めと云ってやった。ところが、その弾を、巧妙に実弾と代えてしまったので、慾で船場四郎太はあの世へ旅立ってしまった。
それから、俺はお勢に変装して、二の矢、三の矢の復讐を計ることになった。
オイ左枝君、あの遺書でもって、実を云うと君にも撃ち返してやったのだぞ。俺は、そうして復讐を終った。このまま、人生は終えてしまうことになるが、眼は眼に、耳は耳に、最後の最後の一人の、涸れ血までも啜りとったわけだ。その、最後の人というのが誰かということは、左枝君、君が一番よく知っているはずだよ。
実に、悪蟲三伝の、読むだに総毛立つような告白文だった。
嵐は去った。早苗は、和やかな陽差を満身に浴びながら、檣に揺れる港の旗を眺めていた。
彼女は、この極悪人の死を知るのみであって、左枝が、彼女の胸を離れ去っていたことは知らなかったのである。