Classici giapponesi con furigana
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せんこうてい「ハビヒツブルグ」
潜航艇「鷹の城」
小栗 虫太郎
Leggi 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) di 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 132.395 caratteri · 263 schermate
そして、裏向きお岩の謎は、遠く遠く雲層の彼方に没し去ってしまったのである。
ところが、その翌日、法水が河原崎座を訪れた時は、ちょうど四幕目の終り、これから「蛇山の庵室」に、かかろうとする際のことであった。
儀右衛門は、法水の顔を見ると、顫きながらも、待ち兼ねたように切り出した。
「実は先生、ゆうべ一晩で、わっしは十年も、年老ったような気がしましたよ。と云うのは、村次郎が云った逢痴の台詞のことですが、そう云えばなんとなく、嗄れたような声を、聴いたような気もするのです。しかし、問題というのは、その後でして、実は昨夜、わっしが使った刀を抜いて見たのですが、それには薄っすらと脂肪が浮き出ているではありませんか。あの時わっしは、あの向き合わせを見ると、思わずそれに、暹羅兄弟が聯想されて、赭っとなりました。そして、たぶん切りつける所作の拍子に、逢痴の咽喉を刺したのかも知れませんよ。けれどもそうなると、わっしを踊らせた人形師が、ぜひともここで、一人必要になってくるのです。それは、杉戸入りの際に、逢痴を裏向きに押し込んだ人物で、たしかあの時、奈落にいた六人の一人に違いないのです。