Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かやくせん

火薬船

海野 十三

Leggi 火薬船 (かやくせん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.552 caratteri · 124 schermate

Aozora Bunko

「えっ」

「お前は竹と仲よしなんだろう。だからお前がむかえば、竹は反抗しないでつかまるだろう」

「ごめんこうむりましょう。そんなことをすれば、わしゃ、ねざめがわるいや。とらえられりゃ、どうせ竹の野郎は、死刑にならないまでも、船底に重禁錮七日間ぐらいはたしかでしょう」

丸本は、なかなか承知をしない。

事務長も、これにはかえす言葉もなかったが、さりとてこんなところにぐずぐずしているわけにもいかない。

「竹の刑罰のことは、おれが保証して、かるくしてやるから、お前一つつかまえろ」

「困ったなあ。重禁錮にしない約束、くい物と酒はたっぷり竹にやってくれる約束、それなら引受けますぜ。わしゃ計略をもって、竹のやつを縛っちまいまさあ」

「くうものはくい、のむものはのむ囚人なんて聞いたことがないが……仕方がない、おれが虎船長にとりなすから、はやくお前はかかってくれ。おれたちはこっちで、おとなしく控えている、しかし加勢をしろと合図をすれば、すぐとびかかるから」

「ようがす。じゃあ、いまの約束は、男と男との約束ですぜ。まちがいなしですぜ」

「うん、くどくいわなくてもいい。まちがいなしだ」