Classici giapponesi con furigana
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かやくせん
火薬船
海野 十三
Leggi 火薬船 (かやくせん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.552 caratteri · 124 schermate
それは外でもない。この切迫した世界情勢の下において、香港の南方を、変な国籍の船が火薬を満載して、うろうろしているなんて、どうもただ事ではないとおもったからである。
(ふむ、この火薬船が、どこでなにをやるつもりなのか、これは日本人としてうっかりしていられないぞ!)
そうおもった彼は、得たりや応と、ノーマ号でがんばることに決めてしまったのである。ノーマ号が、これからなにをするか、それを監視してやろう。これはきっとおもしろいことになるぞと、ほくそ笑んだのである。
巨人ハルクを、いちはやく味方につけたことは、竹見のはやわざであった。竹見は、ハルクさえ味方につけておけば、あとはこの船に停ることなんて、わけはないものとかんがえていた。なにしろ、中国人水夫はよく働くことは、世界中に知れていることであるから、ハルクの口ぞえで、簡単に船長ノルマンにとりなしてもらえるものと決めていた。
ところが、事実は、そうかんたんには、いかなかったのである。“死に神”という綽名のあるこの秘密の火薬船の船長ノルマンだった。これが一通りや二通りでいくような、そんな他愛のない船長とは、船長がちがうのであった。