Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とうみょうのまき

灯明之巻

泉 鏡花

Leggi 灯明之巻 (とうみょうのまき) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.444 caratteri · 47 schermate

Aozora Bunko

先輩、また友達に誘われた新参で。……やっと一昨年の秋頃だから、まだ馴染も重ならないのに、のっけから岡惚れした。

「お誓さん。」

「誓ちゃん。」

「よう、誓の字。」

いや、どうも引手あまたで。大連が一台ずつ、黒塗り真円な大円卓を、ぐるりと輪形に陣取って、清正公には極内だけれども、これを蛇の目の陣と称え、すきを取って平らげること、焼山越の蠎蛇の比にあらず、朝鮮蔚山の敵軍へ、大砲を打込むばかり、油の黒煙を立てる裡で、お誓を呼立つること、矢叫びに相斉しい。名を知らぬものまで、白く咲いて楚々とした花には騒ぐ。

巨匠にして、超人と称えらるる、ある洋画家が、わが、名によって、お誓をひき寄せ、銑吉を傍にして、

「お誓さんに是非というのだ、この人に酌をしておあげなさい。」

「はい。」

が、また娘分に仕立てられても、奉公人の謙譲があって、出過ぎた酒場の給仕とは心得が違うし、おなじ勤めでも、芸者より一歩退って可憐しい。

「はい、お酌……」

「感謝します、本懐であります。」

景物なしの地位ぐらいに、句が抜けたほど、嬉しがったうちはいい。

少し心安くなると、蛇の目の陣に恐をなし、山の端の霧に落ちて行く――上のような優姿に、野声を放って、