Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Leggi 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 104.035 caratteri · 207 schermate

Aozora Bunko

ねゴーガン! ところが僕は近頃、気がついたんだ。先刻シニャックにも話したんだが、色彩は大事だ。しかし一番大事なものは色彩じゃない、やっぱりデッサンだ。いや、デッサンと言うと、やっぱり違う。技法としてのデッサンではない。実体のことだ。描こうとする物の、当の実在のことだ。リアリティのことだ。そこに物が在ると言うことなんだ。セザンヌのリアリザシォンのことじゃない。あれは表現上の方法のことだ。僕の言うのは物自体のことなんだ。これを掴まえることが画家の一番大事なことだと言うことに気がついたんだ。もちろん色彩は大事だよ。しかし、色彩だけでは片付かない問題がある。それに気がついて僕は――

ゴー 物自体なんてないね。イマジナシォンが在るきりだよ。画家は自分のイマージュで、自分の中に在る絵を描くんだ。また、人間にはそれしきゃ出来んよ。

ヴィン ちがう! ちがうよ、ポール! 聞いてくれ、それは――

ロート (ベルトやシニャックやベルナールなどとともに店を出て行きかけながら)物の実在なんてないぞヴィンセント。人が在ると思っているきりだ。在るのは夢だけだよ。幻だけだよ。君が実在していると思っているのは、君がそう思っているだけだ。