Classici giapponesi con furigana
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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――
炎の人――ゴッホ小伝――
三好 十郎
Leggi 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 104.035 caratteri · 207 schermate
夫 わたしんちなんざあ、どんな果物でも一個売りをことわったことあねえんですけどねえ。お客有っての商売だからね。
おかみ いいじゃないかねお前さん、この絵は絵具代のカタにセザンヌから受取ったもんなんだから、家のものだろ? なら売ろうと、どうしようと、こっちの勝手じゃないか。
タン そりゃそうだが、これ、切ってしまうとなると、いかになんでも、この――(客に)決して売りおしみの何のと言うわけじゃございませんが、どうも都合がございまして、今日の所はまことにすみませんが、どうかまあ、ごかんべん下さいまして――
夫 そうかねえ。(しぶしぶと)無理に買おうと言うんじゃねえ。……(妻の腕を自分のわきに取りながら)なんだな、売られないものは店から引っこめとくんだなあ。シュゾン、行こう。
婦 あの、おじゃまさま。(二人、腕を組んで出て行く)
その後姿が見えなくなるまで、見送っていてから、こちらの三人が同時に笑い出している。
ロート ヒッ! ヒヒ、ヒヒ!
ベルト ホ、ホ!
エミ ハハハ、ハハ!
ロート 今のを、ヒヒ、今のを、セザンヌに、ヒヒ、聞かせたかった! ワッハハ。
タン (これもニヤニヤしながら)どうも、この――