Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぼんのうひぶんしょ

煩悩秘文書

林 不忘

Leggi 煩悩秘文書 (ぼんのうひぶんしょ) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.705 caratteri · 173 schermate

Aozora Bunko

しかし、話はまた煩悩小僧のことに落ちて行って、

「なあ、櫓下、何とかしてそちの手で、この煩悩小僧をお繩にしたいものだ。日本橋には高札が建ったが、いや、もう、江戸中えらい評判で、今この怪盗をお手当てにした者は、一躍名を挙げるというものだ。」

「まあ、旦那、そうなにも焦ることはござんせん。あっしもこれで、まんざら当てのねえ動き方はしてねえつもりで。」

「うむ、たのもしい一言だな。」

「と、まあ、そうお思いになって、ここしばらく、宗七めに付き合っておくんなせえ。」

話しながら歩く道は早い。もういつの間にか、下谷は練塀小路、法外流道場のそばまで来ている。

三すくみ

泉刑部というのが、留守の道場を預かって、師範代だった。

ちょうど一稽古終ったところで、面を外した頭から、湯上りのように湯気を上げた若侍たちが、板敷の片隅に立ったり、坐ったり、ある者は小手の縛り糸を締めたりなどしながら、

「伴の若先生は、いったいどうしたのであろうな。」

「道場を出られてから、これで随分になるが、とんと音沙汰を聞かん。」

「いや、それよりも奥様の千浪さまだ。毎日のように大次郎先生を探されて、あちこち出歩いておられるようだが、なんともお気の毒の至りだ。