Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ばくだんたいへいき

爆弾太平記

夢野 久作

Leggi 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.653 caratteri · 98 schermate

Aozora Bunko

仲居の股倉が有志の肩に馬乗りになる。「降りちゃ不可ん降りちゃ不可ん」と下から怒鳴っているんだから堪らない。ズルリズルリと下がって来るうちに、見る見る綱が詰まって来てポチャンポチャンと海へ陥ち込む。そのまま、

「……アアッ……ああッ……」

と藻掻き狂いながらブクブクブクと沈んで行く。その表情のムゴタラシサ……それを上から見い見いブラ下がっている連中の悲鳴のモノスゴサといったらなかったよ。

そんな光景を見殺しにしながら仕事をしていた吾輩は、仕事が済むとモウ矢も楯もたまらない。道具袋を海にタタッ込んで、抜手を切って沖合いの小舟に泳ぎ付いた。血だらけの櫓柄を洗って、臍に引っかけると水舟のまま漕ぎ戻して、そこいらのブクブク連中をアラカタ舷の周囲に取付かせてしまったので、とりあえずホッとしたもんだ。

その間に来島は本船に上って、帆布で塞いだ穴の内側から、本式にピッタリと板を打付けた。一層馬力をかけて水を汲み出す一方に、在らん限りの品物を海に投込む。ボートの連中を艙口から収容すると、今度は船員が漕ぎながら人間を拾い集める。綱を持った水夫を飛込ましてブカブカ遣っている連中を拾い集める。