Classici giapponesi con furigana
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ばくだんたいへいき
爆弾太平記
夢野 久作
Leggi 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 49.653 caratteri · 98 schermate
しかし、それでも折角の先生の苦心がこれで打切りになるのか……親父の一代もコレ切りになるのか……といったような事を色々考えているうちに胸が一パイになってしまった。
ところが虫が知らせたのであろう。そう思っているうちにその言葉が遺言になってしまった。自分も一所に海へタタキ込まれてしまったが、間もなく正気に帰ってみると、水船の舷側にヘバリ付いてブカブカ遣っていることがわかった……ちょうど向側だったから甲板の上から見えなかったんだね。おまけにどこにも怪我一つしたような感じがしない。
そこでコンナ処に居ては険呑だと気が付いたから、出来るだけ深く水の底を潜って、慶北丸の左舷の艙口から機関室に潜り込んだ。そこいらに干して在った菜ッ葉服を着込んで、原油と粉炭を顔に塗付けると知らん顔をしてポンプに掛かっていたが、混雑のサナカだったから誰にもわからなかった。スレ違った来島にも気付かれないで、無事に釜山へ帰り着いた……そこで又、吾輩の処へ帰ったら物騒だと考えたから、そのままドン仲間に紛れ込んで、海上を流浪する事十箇月……その片手間に親の讐敵だというので、潜行爆薬の抜け道を探るべく、あらん限りの冒険をこころみていたが、お蔭で字が読めるようになっていた上に、朝鮮語と、柳河語と、東京弁が自由自在に利いたので非常に便利な事が多かった