Classici giapponesi con furigana
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ばくやくのはなかご
爆薬の花籠
海野 十三
Leggi 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 101.908 caratteri · 204 schermate
このところ、さっぱり何もいってこないのですがね」
と署長はいって、部下の顔を見まわし、
「おい、誰か、帆村君の消息を知っている者はおらんか」
だが、誰も、これに答える者はなかった。一体帆村荘六はどこで何をしているのであろうか。房枝をすっかり怒らせてしまい、彼のところから房枝が逃げてしまった後、彼はどこかへ姿をかくしてしまった。
「今日は、帆村君の気にしていた花の慰問隊の大会日ですから、もうそろそろどこからか、帆村君が現われなければならぬ筈ですがねえ」
「昨夜、ここで起った毒ずし事件のことを、帆村荘六に早く知らせてやりたいものだが、連絡がないのじゃ、どうにもしようがないね。ええと、時刻は今、午前八時か」
田所検事は、時計を見ながら、しきりに帆村の出現を気にしている。
「田所さん。すると毒ずしの件の方は、大急ぎで手を入れてみますか、それとも、もうすこし形勢をみることにしますか」
署長は、たずねた。
「そのことだよ」と、田所検事は、改まった顔で一同を見まわし、
「毒ずし事件は、よほど考えてやらないと、せっかくの大魚をにがすことになる。そこで、さっきから考えていたわけだが、ここで一つ、大芝居をうとうと思うんだが」