Classici giapponesi con furigana
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うしをつないだつばきのき
牛をつないだ椿の木
Leggi 牛をつないだ椿の木 (うしをつないだつばきのき) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9096 caratteri · 19 schermate
その日も、海蔵さんよりさきに三人の人力曳きが、茶店の中に憩んでいました。
店にはいって来た海蔵さんは、いつものように、駄菓子箱のならんだ台のうしろに仰向けに寝ころがってうっかり油菓子をひとつ摘んでしまいました。人力曳きたちは、お客を待っているあいだ、することがないので、つい、駄菓子箱のふたをあけて、油菓子や、げんこつや、ぺこしゃんという飴や、やきするめや餡つぼなどをつまむのが癖になっていました。海蔵さんもまたそうでした。
しかし海蔵さんは、今、つまんだ油菓子をまたもとの箱に入れてしまいました。
見ていた仲間の源さんが、
「どうしただや、海蔵さ。あの油菓子は鼠の小便でもかかっておるだかや。」
といいました。
海蔵さんは顔をあかくしながら、
「ううん、そういうわけじゃねえけれど、きょうはあまり喰べたくないだがや。」
と、答えました。
「へへエ。いっこう顔色も悪くないようだが、それでどこか悪いだかや。」
と、源さんがいいました。
しばらくして源さんは、ガラス壺から金平糖を一掴みとり出すと、そのうちの一つをぽオいと上に投げあげ、口でぱくりと受けとめました。そして、
「どうだや、海蔵さ。