Classici giapponesi con furigana
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ぼたんどうろう ぼたんとうき
牡丹灯籠 牡丹灯記
田中 貢太郎
Leggi 牡丹灯籠 牡丹灯記 (ぼたんどうろう ぼたんとうき) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.676 caratteri · 22 schermate
女のことにしては老人の顔色や詞がそれとそぐわなかった。
「なんだね」
「なんだも無いものだ、お前さんは、おっかない骸骨と抱き合ってたじゃないか」
「骸骨、骸骨って、あれかね」
「笑いごとじゃないよ、お前さんは、おっかない骸骨と、何をしようと云うんだね、お前さんは、邪鬼に魅られてるのだ」
喬生もうす鬼魅悪くなって来た。
「真箇かね」
「嘘を云って何になる、わしは、お前さんが毎晩のようにへんなことを云うから、初めは寝言だろうと思ってたが、それでも不思議だから、昨夜、あの壁の破れから覗いて見たのだ、お前さんは、邪鬼に生命を奪られようとしてるのだ」
「観燈の晩に知りあって、それから毎晩泊りに来てたが、邪鬼だろうか」
「邪鬼も邪鬼、大変な邪鬼だ」
「奉化の者で、お父さんは州判をしてたと云ったよ、湖西に婢女と二人で暮してると云うのだ、そうかなあ」
「そうとも邪鬼だよ、わしがこんなに云っても真箇と思えないなら、湖西へ往って調べて見るが好いじゃないか、きっとそんな者はいないよ」
「そうか、なあ、たしかに麗卿と云ってたが、じゃ往って調べて見ようか」
その日喬生は月湖の西岸へ往った。湖西の人家は湖に沿うてあっちこっちに点在していた、湖の水は微陽の射した空の下に青どろんで見えた。