Classici giapponesi con furigana
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カラスキーしのゆうじょう
犂氏の友情
久生 十蘭
Leggi 犂氏の友情 (カラスキーしのゆうじょう) di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.312 caratteri · 27 schermate
いやはや、とんだことを聞くものだ。先生が、こんなところでそんな馬鹿の限りを尽していられようとは、さすがに知らなかった。同国人の連なる縁で、こっちもすっかり赤面し、咄嗟に何と答えていいか、ただ眼玉をウロウロさせるばかり。とんと挨拶の言葉もないありさまだった。
石亭先生のお陰で、これまでにもたびたびひどい恥を掻いたことがあるが、こういう非凡なのはこれが初めてだった。馬鹿馬鹿しくて話にならない。いかにも先生が憎らしくなって、何もかも一切カラスキーにぶちまけてしまった。
カラスキーは、ふふ、と小刻みに笑ってから、まるで自分のことのような親切な口調で、
「先生としては、ここの空気に同化しようとして、一所懸命なすったのでしょうが、こんな場所で、あんな出鱈目をいうのは、すこし無考えすぎるようです。うまく利用されて、どんなひどい破目に陥し込まれないものでもないから」
「いちいち、ごもっともです、毎度のことながら、先生には弱らされます」
カラスキーは、陰鬱とも言えるような物静かな口調で、
「ともかく、先生は、ここで、毎日、むやみな金づかいをしていらっしゃるんですよ。……こんなこともご存知なかったでしょうね」