Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きょうかしあかちょこべえ

狂歌師赤猪口兵衛

夢野 久作

Leggi 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.418 caratteri · 79 schermate

Aozora Bunko

そこで継母のお艶は何喰わぬ顔で亭主にすすめて、恵比寿講の名前で別土蔵の二階へ賭場を開きましたが、そこへ姿がよくなるように豆腐とお粥ばっかり喰べさせられている花恥かしい娘に京都下りの友禅の振袖を着せて壺を振らせますので、誰も疑う者はおりませぬばかりか、それはそれは大した繁昌で、宗像、早良の大地主、箱崎、姪の浜の網元なんどを初め福岡博多の大旦那衆、上方下りの荷主なんども、一度はお熊の壺振りを見に来るという勢いで御座いましたそうで、何を申すにも御封印のお金の御威光が光っております故、心配な事は御座いません。そこへ又そのお熊どんの愛嬌と腕前が両親も驚く自由自在で、本職の者に両手を押えられても瞬き一つせぬ手練の早業。息も吐かぬ間に骰子を掏り換えて、何の事もない愛嬌笑いにして見せると言う……おかげで蔵元屋の毎晩の上り高は大したものであろうが……これと申すもモトを質せばお熊さんの両親の不心得から起ったことで、お熊さんには何の罪も科もないこと。ことに最早、年頃のことじゃけに、早よう何処かへ嫁に遣って一刻も早くお嬢様の足を洗わせねば、わたしゃ心配で心配で夜の目も寝られませぬという、乳母のお島どんの涙ながらの物語……」