Classici giapponesi con furigana
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さるとびさすけ
猿飛佐助
織田 作之助
Leggi 猿飛佐助 (さるとびさすけ) di 織田 作之助 (おださくのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 30.413 caratteri · 60 schermate
アバタ面をげす共に見られることもあるまい。臆し恥ずる所なく、往きて交り、機会あらば然るべき人にも仕うべし。されど、人と交るや、人しばしばその長所を喜ばず、その短所を喜ぶものと心得べし。即ち、汝のアバタ面は人に喜ばれようが、鳥人の術は喜ばれざる故に、心して用うべし。さらばじゃ」
と、いう声は、はや遙か嶺の上より聴えて来たが、その時の佐助は、既にその遙かの声が聴きとれるほどの、極意に達していたのである。
それから一月ばかりたったある日のことである。
「工夫に富める」上田の城主、真田幸村は三好清海入道はじめ、三好伊三、穴山、望月、海野、筧等六人の荒子姓を従えて、鳥居峠に狩猟を催した。
法螺と笛の名手、三好清海入道が笛を吹くと、大小無数の猿が集ったので、まず幸村自身が射たところ、幸村の矢は意外にも獲物に届かぬ先に、真っ二つに折れてしまった。
「奇怪至極!」
と、次に清海入道が試してみると、入道の矢は宙にぴったりと停ったかと思うと、いきなり入道の咽笛めがけて、戻って来た。
入道は驚いて身をかわした拍子に、尻餠をついてしまった。途端に、聴えたのは、カラカラと高笑いの声である。