Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 174.521 caratteri · 344 schermate
ちょいと横に入ったところにはバカが出たのだから。きっといまに大通りまでのしてくるでしょう。
うちでは門をしめておくことにしました。そしたら早速となりの万年筆工場でも門をこしらえたわ。同じことを考えるのですね。うちの門は、よごれたりと云えども白い格子の低い門ですから、今はそこを透して狭いところの左右の緑やバラのアーチが見えて、この通りでは一番人間らしい感じを湛えています。しかし竹垣が大ボロで貧乏を語っては居りますが。だから目のきく泥棒なら入るまいと思って居ります。目白とちがって、ここは戸じまりよく二階の寝るところは、廊下もちゃんと鍵がかかりますから、御安心下さい。トタンの庇がベカベカ云うと、猫なりや泥棒なりやと胸をドキつかせるにも及びませんから。あの頃はこわかったことね。一足入ったら、もう顔つき合わすしかなかった狭さだったから。ここは泥さんにとっての迷路よ。大きい家というのではなく、どこに何があるのか分らないから。そうでしょう、住んでいる人間にも分らないみたいなんですもの。昔大笑いしたことがありました。入ったのよ。戸棚片はじからあけてありました。ところが、その頃母が存命で、母の作品である風呂しき包がどの戸棚にもごたつみで、その一つ一つあけてみても、えたいの分らないボロばっかり、あいそつかしたろうし、仲間の