Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 374.755 caratteri · 745 schermate
池袋よりは女と云えば女給さんその他コンキューで、保安のおとくいでしょうから。ほんの一時の好奇心か、その辺を歩きまわる足がかりの為かならばだけれども、そこに落付いて勉強もし仕事もしようというのには迚も駄目でした。同潤会のなどは、随分ちがいますね。久世山だって。この辺のは、アパートというものがよく分らないうちに建った古いものらしい。
五日
思いがけないものが降りました。かぜもひくわけ。四月に入ってからの雪とは珍らしい。かぜはましで、喉も食塩水でよくうがいした為痛みとれ、鼻の中のカサカサもメンソレータムでましです。夜なかに干いてしまって困りますが。
片上全集第二巻が来たので、金原の医書より早くお送りしました。私には深い感興と共感とが感じられました。輯録されているものについて。二種の求めるものが一人の友人のうちに統一されないことに対する心持は、歳月や成長にかかわらず、胸へのうけかたはちがって来ているとしても依然としてあるものであり、人間的なものだと思います。私たちの生活のよろこびは、つまりそこにある求めるもののてりかえしであると云えるわけですから。人間のそういう調和というものは何と微妙でしょう。