Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 374.755 caratteri · 745 schermate
泉の仙女の顔は、その刹那どんな輝きにつつまれるでしょう。この插画はうまく描かれていると思います。これだけ想像させるのですから、小さい一枚の絵で。少し心配げな仙女の薔薇色のプリッとした顔立ちは、可愛いところがあります、そうでしょう?
六月十六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
六月十六日 第五十二信
暑いでしょう? この二階八十度です。きのうからきょうは、ハンカチーフをもって、汗をふきずめです。明日から又梅雨の涼しさになる由。だるくていらっしゃるだろうと思います。さすがにきのう、きょうは単衣一枚でしょうね。
十四日にユリがかぜをひいているとおっしゃったのは、当って居ました。あのとき自分で何だかすこし鼻声だ位思っていたらあつくて汗かいて、そしてくしゃみをたくさんして、けさはおきる早々食エン水をこしらえてうがいしました。一種の風邪ですね。鼻の奥からノドが痛いようですから。汗だくで鳥肌立ったりして居ります。こんな工合ですもの、余りぱっとなさらないの尤もです。街では、甘納豆で中毒して人死にがあったりして居る季節ですから。
弁護士のひと、もう行ったろうかしら、まだらしい。