Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 374.755 caratteri · 745 schermate

Aozora Bunko

工合がよくないと、お米の匂いやあまさが舌にもっさりして入りにくい。ほんのすこし食塩パラパラとやって御覧になるといいわ。すこしは変っていいかもしれないから。

こんな話はひとから見れば景気もよくない話ですが、それでも、ゆっくりした調子で、互を互のうちへ吸いこむように眺めながら話していれば、やっぱり、それはたのしいわ。そして、やすまります。(食塩のこと、本当ですからもしまだでしたらためして御覧下さい。或はもうエキスパートでいらっしゃるから、ちゃんと経験ずみかもしれませんが。)

それから私は封筒の話をします。この頃まるで紙がわるくなって、それにいつも只四角くて大きいの、飽きるでしょう、だからすこしは涼しいような色や形と思って気をつけて見てもろくなのがないから、到頭あの水色のような日本封筒にして見たのですが、どうかしら。色は軽くていや味でもないでしょう? ペンで表かいたり中から細かくペン字のつまったのが出るのは似合わないようですが、私が筆で巻紙で、大きい字さらさらと書くと、あれはお客用ですから、字の間から心持が洩ってしまいそうです。もしいやでおありにならなければ、すこしあんなのをつづけましょうか。