Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 374.755 caratteri · 745 schermate
六月二十一日 第五十三信
そうかしら、四信ではないかしら。
それでもすこしはゆったりしたところならいくらかましでしょうとこちらの息もやや楽な感じです。かえったら南江堂の本届いて居ましたから着物と二包速達しました。今度の紺ガスリとある方は、本当にひとにお会いになるとき用です。今ねまきになすった方は、どうでもようございますが。紺ガスリ例によってそちらの洗濯にお出しにならないよう。お送り下さい。
きのうは、かえってからマツがなかなかアクティヴなので、すっかり夜具干しして、風呂敷につつんでしまって、きょうはマツ縫いなおす分のほどきものをして居ります。夜具がしめっぽくなりそうなまま戸棚につくねてあったりすると気になってしかたがなかったからいい心持です。でも痛し痒しで私は苦笑している、というわけは、マツは二日ばかりここへ来て大掃除手つだって上げてと云われて来ているので、活気溢らしていて、些か私の方がつかわれている工合です。私は布団もほしたいが、すこし落付いて書きたいものもあるわけなのですから。いろいろと滑稽ですね。でも、今快晴がつづくのは助ります。