Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 374.755 caratteri · 745 schermate

Aozora Bunko

というのはね、このアラン Alain という人は、自分の独特の用語をもっていて、それはむずかしいのです、それをそのむずかしさの面白さみたいな浅いところで浅野あたりが政治と文化や教育論などあつかっていて、現代日本の評論の内容虚脱の故の修辞性に又新しい迷彩法を与えようとしている。片山さんはそれを少くとも分る表現としてつたえようと努力しているから。興味がおありになるでしょうか、もしおありになるなら送りますけれども。

片山さんという人は、フランス文学をやる人の中では珍しい本当のところの分るひとですが、つまり粋から脱しているが、その代り又別の精神界へ住みついてしまったようなところあり。細君はピアノをひくの。お嬢さんが三人ですって。但し、家へは行ったことなくて、どんな小さい娘さんかは知らないが。

おや、はっちゃん達がかえって来た。健ちゃんは来ていないのよ、二人は何と云っても気の毒だからと云って。林町へ私ゆくつもりでしたが、炭がないとか何が足りないとか(ガスの使用制限でストウブは勿論湯もうっかりわかせない位なの)云ってさわいでいるので、いやだからこちらにいます。