Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 374.755 caratteri · 745 schermate
それも張合があるでしょう? 遊びに出かけるのは私と一緒なのだし。きっとよかりそうに思います。私は又身内のもので稽古させてやるというのと引かえに、そういうところで不自由さすの、いやですから。もし来春、若い小さい娘でも見つけられたら又この点はちがいますが。そして、見つけたいと思うの。
まあ、こんな工合で、この暮は思いがけず人の数の多い暮しになりました。そういう意味では賑やかですから御安心下さい。それにさっき書いたように薄桃色にもなっているし。今年は、仕事の上での収穫も皆無ではありませんでしたし、えっちらおっちらの読書も第三巻終りになり、その他のことでの獲ものは或意味では未曾でした。形に出ないところでえたものは、大変に多かった年でした。そして、楽しい年と云える年だったと思いますけれど。いかが? そうお思いになりませんか? 私にはいろいろのうれしいおくりものがあった一年でした。そして、それらのおくりものは、只私への情愛とか何とかいうよりもっとひろい意味で、しかも私にとって何よりというものもありました。ねえ、それから、それはほんとにユリのもの、というものもあったわ。