Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.557 caratteri · 426 schermate

Aozora Bunko

八月一・二日とおっしゃったとき、何だかあぶなっかしかったのを、暦みたら、土、日、よ。虫が告げたのでした。そうすると、三十一日か四日ね。三十一日になりそうです。

きのう、いろいろのことお話する間がなくなってしまったけれど、あのとき栗林氏に会ったのでした。よその人の用で来たらしく。よろしくとのことでした。用事のこと改めて云っておきました。いやにお辞儀丁寧にして。わたしはお辞儀はもっともっとお粗末でいいから事務をちゃんとして欲しゅうございます。

小説の原稿きっとかえしてよこすでしょう。旧作で、意にみたないからかえしてくれと云ってやりましたから。

寿江子はいい工合に大した悪いものではなく、もうパンたべて居ります。国男はまだ床の上。

私は八月も九月も、どこへも行かないことにきめました。そして八、九月は、外出の用もいくらか片づいたらよく本もよみ、眠り、そちらへ出かけ、大いに楽しく過す決心しました。一寸したわけがあって。もうどこへ行こうとも思いません。ドカンドカンとならないうち、私は歩ける往来は十分歩いておきたいと思いますから。そうきめたら却ってあくせくしなくていい気分です。