Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 215.557 caratteri · 426 schermate
そしてうんと冷やかに扱い、ニイチェが傷ついてワグナアの顔を二度と見るに耐えないようにしました。自分は冷静なのよ、ね勿論。バルザックは小説の中で云っています。非常に親しい人々の間に、全くおどろくような疎隔が生じる場合がある。人々は理解しがたいことに思う。しかし其は最も理解しやすいことだ、何故なら、親しい全く調和した互の心の交渉をもった人々は、その調和を破る一つの不誠、一つの裏切りにもたえないほど、緊密な結ばれかたをしているのだから。と。これは本当であると思います。いくつかの近頃の経験でそう思います。宝は宝として大事にしなければいけないわけです、ルビーはあのように紅く濃く、誠実のしるしだから丈夫な宝石だろうと、火にかけて代用食を焼こうとすればルビーは破れて散ってしまいましょう。
大事なものの大切さは私達に分っているよりももっとねうちの大したものね。多くの場合、心の足りなさから大事なものを失って、そのあとになって全くあれは大切だったと心づくのでしょう。大事なものは、風化作用もうけずに永もちすると勘ちがいもするのね、浅はかな貪慾心から。
おもと一本だって、やぶ柑子の土とはちがった土で育てられるのにね。