Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうせいかつ
獄中生活
堺 利彦
Leggi 獄中生活 (ごくちゅうせいかつ) di 堺 利彦 (さかいとしひこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.443 caratteri · 31 schermate
塩は毎朝寝ている中に看守が各房に入れて歩く。水は本監ではパイプから出ることになっているが、ここでは当番の者が近所の井戸から汲んで来て配ることになっている。
しばらくすると飯になる。本監では廊下に出て、看守の突立った靴の前に坐って食うのだから、甚だ不愉快に感じたが、ここでは膳を房に入れるので、殊に房の床が廊下よりズット高くなっているので、その不愉快は少しもなかった。
食事がすむと小楊枝を使いながら正坐する。小楊枝は月に一二本ずつ渡される。正坐というのはチャンと膝をくずさず坐ることで、食後一時間は畏まっておらねばならぬ。板張りの上に莚を一枚敷いてその上に畏まるのだから、ずいぶん足が痛くなる。
食後一時間たつとみな胡坐をかく、これを安坐という。それから重禁錮の者は仕事にとりかかり、我々軽禁錮の者は本でも読む。しかし本という奴がソウソウ朝から晩まで読みづめにせられるものでもなし、退屈する、欠伸が出る。ヒソヒソ話をする、馬鹿口をたたく、悪戯をする、便所に行く、放屁をする、鼻唄を歌う、逆立ちをする、それはそれは様々なことで日を暮す。もちろん看守の目を忍んでやるので、時々は見つけられて叱られる。