Classici giapponesi con furigana
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うりのなみだ
瓜の涙
泉 鏡花
Leggi 瓜の涙 (うりのなみだ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 10.247 caratteri · 21 schermate
諸膚を脱いだのもあれば、腋の下まで腕まくりするのがある。
年増のごときは、
「さあ、水行水。」
と言うが早いか、瓜の皮を剥くように、ずるりと縁台へ脱いで赤裸々。
黄色な膚も、茶じみたのも、清水の色に皆白い。
学生は面を背けた。が、年増に限らぬ……言合せたように皆頭痛膏を、こめかみへ。その時、ぽかんと起きた、茶店の女のどろんとした顔にも、斉しく即効紙がはってある。
「食るが可い。よく冷えてら。堪らねえや。だが、あれだよ、皆、渡してある小遣で各々持だよ――西瓜が好かったらこみで行きねえ、中は赤いぜ、うけ合だ。……えヘッヘッ。」
きゃあらきゃあらと若い奴、蜩の化けた声を出す。
「真桑、李を噛るなら、あとで塩湯を飲みなよ。――うんにゃ飲みなよ。大金のかかった身体だ。」
と大爺は大王のごとく、真正面の框に上胡坐になって、ぎろぎろと膚をす。
とその中を、すらりと抜けて、褄も包ましいが、ちらちらと小刻に、土手へ出て、巨石の其方の隅に、松の根に立った娘がある。……手にも掬ばず、茶碗にも後れて、浸して吸ったかと思うばかり、白地の手拭の端を、莟むようにちょっと啣えて悄れた。