Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
女惚れがするわ」
と言って、おきみを弄んでみたり、年端も行かぬ娘としては出来過ぎて嫌味なものを、平気でうち撒けるのは、やはり母の子である証拠でしょうか。
こうなると、ふだん煮え切らない、深刻なものを持っている筈の池上も、生れて始めて開放した気持になれるという面持を正直に現して、
「蝶ちゃんには、なか/\フラッパアなところがあるんだね」
と、ほく/\しながら、おきみにウヰスキーのセットを持って来さして、わたくしにはその酒を湯で薄めて角砂糖を入れたものを宛がったりして、
「一つ春らしくやろうじゃないか」
おきみにレコードをかけることを命じたり、ひたすら、感興の火に感興の薪を添えることに余念もありませんでした。
梅の中では紅梅が一ばん早く咲きます。それというのはこの木は寮の座敷の硝子戸のすぐ外に在って、硝子戸は、その角から曲る茶室の羽目板もろとも南の陽を内懐に挟み溜め、ちょうどこの木に対して片箱フレームの作用をするからでもありましょうか。
しなもふりも無く、むすっと黙り込んで黝み立つ幹の中ほどから、これだけではいけないというように少し感覚のある中枝を出し、梢に上るに従ってあまりにも神経質な小枝を蔓らせ過ぎて、急いでその尖を撓めるために、針金を縺らしたようにやゝこしさがあります。