Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
氷は一つ/\の形に壊けて、あっちへ漂ったり、こっちへ漂ったり、そりゃ壮観。せっかく来たことだから、これは是非見て帰らなくてはいけないと、先生は言いました。それから葛岡に向っても、
「三日間のうちは、蝶子さんを連れて帰っちゃだめよ。これは、よく言っときますよ」
その夜、私たちは、先生を真ん中に枕を並べて炉に近く寝ました。恋も恩愛もうやむやになった仲の三人が寝息も静に。枕に響くちろ/\した水音は雪解の水が御宮の川を伝って流れるのだと言います。
昼のうちはせい/″\山中を見物しときなさい、話は夜でも出来ますから――という先生の指図に任せ、私たちは宿の主を案内人に連れて、弁当持参で所々を見物して歩きました。都育ちの私には今更、山の景色の想いにも考えにも及ばないことが判って来ました。ですが、先生の私たちを引留めた目的は夜毎の炉辺の話にあるらしく、わたくしはまた、それを意表の外の思いで聴くのでした。わたくしはそれを述べるのに便利なため、三日三夜を一日一夜ずつに分けて述べてみましょう。
第一日、第一夜。
この日、私たちは赤城神社に詣で、小鳥ヶ島を尋ね、それから湖の岸のわきから黒檜へ登りました。