Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
陸の上に丸い波型に起伏する土丘のサルポセルカ、それに湛えられる大小無数の沼湖、雪原と大森林と渓谷と瀑流。そこに先生は異境の赤城を見出したのでした。
先生は話しつぎます。
「いま唄ったカレワラは、幾つもの神話や物語を含んでいるのですが、その中で特に私の心に染みついて離れない神話があります。手短かに話しましょう。
それは子を喪った母の話です。母はたったひとり児の英雄青年レミンカイネンの姿を見失いました。方々探して見当らず、太陽の許へ泣き込みました。太陽は見透す瞳を八方に向けてレミンカイネンが冥府の中に黒く流れる河底に白骨となって横わっているのを照し出してやりました。母は悲しみましたけれど、決して諦めません。すぐさま鍛冶の名工の許へ行って大きな鉄の熊手を慥えて貰いました。母はそれでわが子の骨を冥府の河底から一つ/\拾い上げ、河原の小石の上で根気よく接ぎ合せました。わが子の姿に似た形に骨は接ぎ合さりました。けれども、その姿は「おっかさん」と呼びかけては呉れない。母は、なお諦めません。骨の姿のまゝのわが子を、赤子のときのように抱いて揺りながら、折しも通りかゝった蜜蜂に歎いて唄いかけます。