Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
すると、連中は「へい/\」と頭を掻く真似なぞして母の言うなり通りにします。
こういうのはどういう場合かと言うと、例えば半紙なら二三枚か四五枚ぐらいのところならば母は黙って見ていますけれども、帳面でも作るようなことがあって、欲しがる半紙の量が一帖と纏まって来ると母はとても承知しないのでした。そんな具合に、連中へ茶だけぐらいは出すが、それ以外の口慰みものは、よほど余計な到来物でもなければ出さないで、連中たちの負担で賄わせましたばかりでなく、とき/″\はこんな負担を命じました。
「なんだか陰気な日で、くさ/\するじゃないの。どう、みんなでおいしいものを喰べない。なんか喰べ度いじゃないの」
こう言って懐の暖かそうな二三へ誘いをかけます。そのと呆けて無邪気を装う様子には何となく灰汁ぬけした甘ったるいものがあって、
「そら、また、おばさんの食い辛棒が始まった」
と苦笑しながらも誰かゞ奢ります。こうしてまた、外へ何か食べにぞろ/\出かけて行きます。わたくしとしまは滅多に連れて行きませんけれども、お土産は必ず何か提げて来て呉れます。
こんなことが続けられて行くうちに、不思議にも、来る連中の顔触れが決まってしまって、その人々は下町でも金持とか物持とかいわれる家の息子ばかり六七人になりました。