Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate

Aozora Bunko

随分探しましたぜ」

わたくしはなおも母の事を聞きますと、母はわたくしの無断の家出から気狂いのようになって毎日神信心やら占やらで、きょうも、わたくしの旧学園友達の赤坂の吉良の家へ何事か手蔓を探り出すべく訪ねた帰りに豊川稲荷へお百度を踏みに行ったのだと言いました。

老女中の島はと訊きますと、わたくしが家出後二三日目に誤って河へ滑り込み溺死をしてしまったということです。

「どうしてよ」とわたくしは畳みかけて訊きますと、嘉六は、

「それも話しますけれど、まず、あんたの方の事情から話して下さいまし」

と話しませんでした。

わたくしは自分の方も変り果てたが東京の家もいよ/\変っていると歴劫不思議の感じがしながら、わたくしの無断家出に就ては、常識にも判るよう、嘉六も粗筋だけは知っている安宅という女教師の郷里への引退に就ては、その実、ひどい神経衰弱であったことや、その神経衰弱が嵩じて、先生は実家から出奔し、自殺の惧れがあるため、兼て恩顧の自分と葛岡はこれを取押えに行ったのだということをまことしやかに話しました。

「相手は死もの狂いで次から次へと田舎を逃げ廻るんでしょ。