Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
雄蕋の花粉なくして雌蕋だけで自らのいのちを育んで行くこの若い女たちとの同室生活を夏秋から師走へかけて、正月も過し、梅も咲く頃までも続けて、わたくしはどんなにか楽しい月日に思い、なおも続くかぎりは続けようと五人腕を組み合せて独身の女を護るダイヤナの三日月に向って誓いさえもしたものでしたが、母が病気というので、わたくしは家へ呼び戻されました。しばらくもいゝ目を見たあとは、どうせこんなことでしょう。同僚の娘たちは誰一人、「早くまた帰ってらっしゃい」というような月並なことをいうものはなく、いずれ誰の身の上にも来るべき不如意のものがこの人には少し早く来過ぎたという表情で「仕方ないわ」と、たゞ、そういって寂しく笑って手を握って訣れたのでした。
母は三十五歳の時私を生みましたあとで、産後の腎盂炎をやったそうですが、しかし、これは産婦でまゝある慣しとかで癒ったあとはその病歴を忘れてしまったほど、その気もありませんでしたが、やはり寄る年並と見え、わたくしが家を出たあとたまに家へ寄って見ると母は家事を取りながら、顔が腫れぼったく脚が浮腫むなぞと気にして申してました。