Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
「誰だ笑うのは」
花田はわたくしの方をちょっと見ましたが、「ぼんやりのお蝶か」と言ったなり、それなり自分の事に気を奪られます。
押えたついでに首をひねったと見え、啓司のところへ持って来たときには烏は眼を瞑って首を垂れていました。花田が烏を追っかける姿を腹を押えて笑いこけて見ていた啓司は親指で眼がしらの涙をこすりながら言います。
「君の追っかけようは真剣なものだ。ふだん君にない高度の速力が出る」
「ばかにしちゃ困る。食いたい一心だ。乞食が食いものにかけたらそりゃ誰でも凄くなるぜ」
花田が撫で下げている紫っぽい翼に啓司は手を与えながら、
「そんなにうまいかね、これがね。相変らず奇癖を発揮するもんだ。食慾さえ癈物に結びつけないと君は嗜慾を起して来ない人間なのだね」と言いました。花田は、
「いや、これは違う。僕は永らくの間、信州の上田に住んでいたんだ。あすこに烏でんがくを名物に食わせる店があってね。廉いもんだから、しょっちゅう食いに行ってるうちに味を覚えてしまったのだ。ちょっとこの灰臭いにおいが何とも言えんね」と説明しております。
「そら/\その灰臭いにおいを喜ぶというのがやっぱり癈物趣味さ」