Classici giapponesi con furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Leggi 生々流転 (しょうじょうるてん) di 岡本 かの子 (おかもとかのこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 297.521 caratteri · 586 schermate
むかし秩父から山を下りて来た畠山の子孫が、武蔵野に拠住して江戸氏を唱えましたが、その中で有名なのは、頼朝が石橋山の合戦に破れて安房から上総に入って軍勢を催したときに馳せつけた江戸太郎重長であります。彼はこの功労によって戦後頼朝から武蔵の中心地の沙汰を許された。
その一族でこの界隈に住みつき、土豪となったものがこの多那川沿岸にも三四軒ある。川上のF――町のO――家がその筆頭で、川下の旧東海道の駅路に当るM――町のM――家もそれである。
鷺町の百瀬もその一つであった。
江戸は太田道灌の時代、上杉の時代、北条の時代と変ったが、これ等の土豪は土にへばり付いた苔のように残った。徳川家康の旧家保護主義はこれ等の家々をその土地の権威として苗字帯刀を許し、屋敷地は貢税を許された。
この川ともう一つ川を越した東京寄りのE――郡内に女塚というのが七つある。新田義興が敗れて越後から武蔵に入り、再挙を図りつゝあったとき、鎌倉の足利氏では佐京某というのを義興に接近させ討取ろうとした。佐京はまた少将という都下りの女をつけてスパイにした。ところが少将は義興公の情に絆されて公の方へ心を寄せてしまった。