Classici giapponesi con furigana
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せいしまんじどもえ
生死卍巴
国枝 史郎
Leggi 生死卍巴 (せいしまんじどもえ) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 91.598 caratteri · 182 schermate
で、乙女も侍女達も、盆地の方を振り返って見た。往来や田畑や家の門口などに、人々が集まって丘の方を見ていた。
その人達が注意したのであった。
「大丈夫だから先へ行こうよ」
この郷の長であると共に、この郷の神殿の祭司である、白河戸将監の一人娘の、小枝というのがこの乙女であったが、そう云うと侍女達を従えて、曠野の方へ漫歩をつづけた。
彼女達は彼女達が信じている、白河戸郷の守護神とも云うべき、神殿のご本尊の「唯一なる神」へ、野の花を捧げようと考えて、野の花を摘みに来たのであった。
小川が一筋流れていて、燕子花の花が咲いていた。と、小枝は手を延ばしたが、長目に燕子花の花を折った。と、小枝は唄い出した。
※(歌記号、1-3-28)メッカの礼拝堂に
信者らの祈る時、
帳の奥におわす
御像の脚に捧げまつらん
日の本の燕子花を。
「みんなも燕子花を取るがよいよ」
――すると侍女達も手を延ばして、各自燕子花を折った。
一行は楽しそうに歩いて行く。
灌木の裾に白百合の花が、微風に花冠を揺すりながら、幾千本となく咲いていた。
と、小枝は手を延ばして、その一本を折り取ったが、
※(歌記号、1-3-28)白楊の林に豹が隠れ、