Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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せいしまんじどもえ

生死卍巴

国枝 史郎

Leggi 生死卍巴 (せいしまんじどもえ) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 91.598 caratteri · 182 schermate

Aozora Bunko

男達の凄じい殺気立った顔と、虐殺することを喜んでいるらしい、男達の悪鬼じみた態度とは、茅野雄をして口をひらかせて、事の真相を弁解させるべく、無駄であることを思わせた。

五人を切った宮川茅野雄

(こうなってはもういけない! 相手を切らなければこっちが切られる)

で、茅野雄は一躍したが、真っ先立って逼って来た、敵の一人の右の肩を、抜き打ちにカッとぶった切り、悲鳴を耳にした次の瞬間には、左から寄せて来た敵の一人の、左の胴を割っていた。

日が明るくて鳥が啼いている!

晴ればれとした曠野には、草花が虹を敷いている。

が、その虹を蹴散らして、ドッと合わさり、サ――ッと散る、黒々とした物があった。二人の味方を切り仆されて、死に物狂いに狂い立った、丹生川平の男達であった。馳せ寄って茅野雄を引っ包んだり、茅野雄の振る太刀に敵しかねて、退いたりしているのであった。

四本の腕が空を掴み、四本の脚が草花をむしり、ぬらぬらとした真紅の色が、草と土とを濡らしていたが、これはどうしたことなのであろう? 茅野雄によって切り仆された、二人の男達が傷の痛みに、もがき廻っているのであった。