Classici giapponesi con furigana
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たばたのきしゃそのほか
田端の汽車そのほか
宮本 百合子
Leggi 田端の汽車そのほか (たばたのきしゃそのほか) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 8507 caratteri · 17 schermate
金属製で外側はイギリス好みの濃い赤でぬられているところへ、茶色エナメルでがんじょうな〆皮と金ピカの留金とがついている。それはただ平ったい上に描かれているのではなかった。ちゃんとさわってみると〆皮のところは〆皮のように、留金のところはそのように、高くうち出されている。それが堂々たる茶色と金で光っている。
父が外遊中、家計はひどくつましくて、私たちのおやつは、池の端の何とかいう店の軽焼や、小さい円形ビスケット二十個。或はおにぎりで、上野の動物園にゆくとき、いつもその前のおひるはお握りだった。母はずっとあとになってからでも、小さい子供たちのために動物園に行くときは、さあおむすびをたべて、とこしらえたものであった。
赤トランクは年の順に大中小とあって、おむすびもいくらか大中小に結んであったのかもしれない。
その切どおしの崖上に白梅園というところがあったり、その附近に芥川龍之介氏の住居のあることなどが話題になったのは、ずっとずっとあとのことである。
切どおしの崖の上に一軒の家があって、私が母につれられて行ったことがあった。そこは謙吉さんという母の兄の家であった。