Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まちはずれのあきち

町はずれの空き地

小川 未明

Leggi 町はずれの空き地 (まちはずれのあきち) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2474 caratteri · 5 schermate

Aozora Bunko

悲しむばかりでなく、

「あの木を切るのは、かわいそうだ。」といって、大人たちに向かって、同意を求め、この木を切ることに反対したでありましょう。

その、多くの子供たちの中にも、立雄くんや、博くんは、いちばんこの高い松の木を愛している少年でした。他の子供たちが、いろいろのことをして遊んでいるのに、二人は、みんなから離れて、松の木の下にきて、枯れ草の上にすわって話をしていました。

「きれいな、空だなあ。」と、ふいに、大空を見上げて、博くんが、いいました。

「まだ、春にはなかなかなんだね。早く春がくるといいなあ。」と、立雄くんは、赤みを帯びた、松の木の幹をながめて、去年の春、遠足にいって田舎道を歩いたときの景色を思い出したのです。

「ごらんよ。あの白い雲は、ちょうど松の木の上にいるから。」と、博くんが、いいました。

「松の木と、雲と、話をしているのだね。」と、立雄くんが、答えました。

二人の少年は、松の木の頂と、さらにはるかに高く、遠い、青い空に浮かぶ、白雲を見上げて笑っていました。

「どんな話をしているのだろう?」

「きっと、雲さん、君は、どこへでも飛んでいけておもしろいだろうな、と、松の木がいっているのだよ。