Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちょうないのにてんさい

町内の二天才

坂口 安吾

Leggi 町内の二天才 (ちょうないのにてんさい) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.836 caratteri · 26 schermate

Aozora Bunko

正坊が勝ったら、キサマ、どうする。ただカンベンして下さいだけじゃアすまないぞ」

「アア、すまないとも。その折はチンドン屋を先頭に立てて、魚屋の金太郎はキチガイでござんす、という旗を立てて、オレが市内を三べん廻って歩かアな」

「よし。承知した。日曜につれてこい」

話がきまったから、金サンは牛肉屋の二階広間を予約して、当日華々しく対局を行う手筈をたてたのである。

戦おわりぬのこと

いよ/\対局の当日になったが、こまったことには、この日は少年野球の準々決勝があって、ちょうど午後の試合に長助が出場するのである。おまけに相手チームには石田という県下第一と評判の高い投手がいる。

「どうも、変だな。長助の評判が立たなくッて、石田なんてえのが県下少年第一の投手なぞとは腑に落ちないな。新聞社が買収されたんじゃねえのか。そんな筈はないじゃないか」

「ところが、そうじゃないらしいですよ。見た人がみんな驚いて云ってますよ」

金サンの店の小僧がこう答えた。

「え? なんて云ってる?」

「凄いッてね」

「凄いッて云えば、長助が凄いじゃないか」

「イエ。てんで問題にならない」

「ナニ?」